第2回ワールドカップのレポート(1)

 第2回ワールドカップが、11月17日〜21日、全インドキャロム連盟の創立50周年の節目に合わせ、首都デリーで開催されました。会場のチボリガーデンホテルの入り口には、ワールドカップの開催を知らせる大きな看板が立ち、そこには、前首相の名前「ラジブ・ガンジー」の冠がつけられています。日本語にすると、さしづめ「ラジブ・ガンジー記念 第2回ワールドカップ」といったところでしょう。
 参加国は、日本、イギリス、フランス、イタリア、ドイツ、韓国、アメリカ、オランダ、スイス、スリランカ、モルジブ、ネパール、アラブ首長国連邦、マレーシア、バングラデシュ、インドの16か国。もう1か国、パキスタンが参加する予定でしたが、インド入国のビザが発給されずプレーヤーを送ることができませんでした。しかし、参加できない理由が両国の政治的な問題であったため、今回の大会では特別に参加として扱われることになりました。プレーヤー総勢80余人、審判40人、スタッフ多数、さらに各国から役員が参加し、150人規模の大規模な国際大会となりました。

 17日、午前9時30分から開会式。式典にはインドの国会議員や国務大臣も列席しました。インドの女子チャンピオン、ニルマラさんによる選手宣誓、子供たちの歓迎の踊りと続き、国務大臣による始球式でオープンシングルスの第1回戦がスタート。

 競技は、オープンシングルス、男子ダブルス、女子ダブルス、男子シングルス、女子シングルスの5種目で、フルエントリーしたのは、日本、インド、スリランカ、モルジブ、ネパールの5か国でした。各国とも男子4人、女子4人のプレーヤー枠がありましたが、フルメンバーを揃えることができたのはインド近隣の国々のみ。インド近隣の国は、今回は地理的に近いという利点もありましたが、キャロム連盟が政府やオリンピック委員会の傘下にあるため経費のバックアップがあります。欧米や日本、韓国などは、航空賃と参加料をプレーヤーの自己負担としているため、参加できる人が限られてしまうのが現状です。



 開催国のインドは、いつものように国内予選を勝ち抜いた強豪を揃えてきました。また、他の国々もこれまで以上に強力なメンバーを送り込んできて、大会としては過去最高レベルのものとなりました。

 主な日程は下記のとおりでした。ただし、連日、熱戦が繰り広げられ、それぞれの開始時間は実際には大幅に遅れています。

17日 09:30 開会式
11:30 オープンシングルス(1回戦〜7回戦)
18日 09:00 男子シングルス(1回戦)
12:00 オープンシングルス決勝
13:00 オープンシングルス表彰式
14:15 男子ダブルス(2回戦〜準決勝
女子ダブルス(1回戦〜準決勝)
19日 09:00 男子、女子シングルス(1回戦)
11:30 男子、女子ダブルス決勝(3位決定戦)
14:30 男子、女子シングルス(2回戦、3回戦)
19:00 ミュージカル・ナイト、功労者表彰式
20日 09:00 男子、女子シングルス(4回戦〜7回戦)
21日 09:00〜 男子、女子シングルス(準々決勝〜決勝、3位〜8位決定戦)
05:30 閉会式

 試合結果は、予想どおりすべての種目において優勝・準優勝がインドでした。シングルスに至っては、優勝、準優勝、3位までインドが独占、その強さをまざまざと見せつけました。これからしばらくは、どの国がインドを倒すか、その競争になっていくと思われます。そんな中、日本もこれまでにない勝ち点をあげ、ようやく国際レベルに少し近づいてきました。

  日本の獲得した勝ち数
オープンシングルス(4人で) 8 勝
女子ダブルス(2人で) 1 勝
女子シングルス(3人で) 1 勝

 
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