junior carrom wako bazar

■和光鶴川小学校のバザー

　自由な教育方針で知られる町田市の和光鶴川小学校。この小学校から、バザーでキャロムコーナーを設けるので参加しませんか、とのお誘いがありました。同校はキャロムをはじめ、いろいろなアナログゲームを積極的に教育に取り入れています。

　バザーの目的は、校内にバリアフリーエレベーターを設置する費用を集めること。児童会から「ぼくたちの学校にエレベーターをつけてほしい！」という要望が出て、それに応える形で父母や教師がバザーを開催することになったのです。１回目のバザーは３月に行われ、今回は２回目とのことでした。

　日本キャロム連盟も、同校でキャロムを楽しんでいる子供たちのお役に立てればと、キャロム・グッズを販売してその売り上げを寄付することにしました。どんなものを出せばよいか、価格設定はどのくらいにすればよいかなど、直前まで同校でキャロムに取り組んでくださっているＮ先生とメールで相談しながら準備をすすめました。

　和光鶴川小学校でキャロムをやっている子供たちの中には、マイ・ストライカーを持っている子も大勢います。中には、マイ・ボードを持っている子もいます。

　バザーの当日、６月２８日（土）、日本キャロム連盟のスタッフは、１１時開場の１時間半前に到着しました。すでに校庭にはたくさんのテントが張られ、飲食店が仕込みの真っ最中です。

　バザー用のキャロム・グッズを車から降ろし、キャロムの会場となる２階の理科室へ運びました。理科室には学校所有のボード３台が設置してあり、準備はほとんど終わっています。商品を並べたり、ボードのフレームを拭いたり古いパウダーを落としてコンディションを整えたりしていると、待ちきれない子供たちは理科室に入ってきてしまいました。　まだまだ、１１時までは外で待っていてね。

　ストライカーなど、キャロム・グッズの販売は、同校の教諭の先生方が担当してくださいました。目玉は、なかなか手に入らないレアものストライカー８個。そのほか在庫の多いものの中から、４００円のお買い得品もたくさん用意しました。

　さあ、いよいよ１１時の開場です。できるだけ多くの子供たちや父母に体験してもらうために、すべてのボードはダブルスでゲームをすることにしました。初体験の人には打ち方を簡単に説明してゲームに入ります。ゲームは１ボードのみとし、どんどんメンバーを替えていきました。

　カロムの打ち方と混同してしまっている子が多いのですが、少しアドバイスすればきちんとした構えで打てる子も少なくありません。あとは「ストライカーが完全に止まるまで手に取らない」「２本のベースラインにかかるようにストライカーを置く」そして「相手が打つときは自分のストライカーをボード上に置いておかない」など、ちょっとしたマナーが身につけば、ジュニア大会を開くのも夢ではなさそうです。

　さて、１１時半からは、Ｎ先生の解説で日本キャロム連盟のメンバーがシングルスのデモストレーションを行いました。子供たちをビックリさせるような華麗なテクニックが、果たして披露できたでしょうか？

　１３時には、連盟が提供したキャロムボードの販売が行われました。このボードは最近、都心にできた高層ビルのオフィス空間にインテリアとして採用されたのと同一のもので、センターの模様がとてもきれいです。購入希望者には、学校から事前に連絡をしてもらっていたのでスムーズに引き渡しができました

　その次は、午前中に会場で申し込みをしてもらったレアものストライカーの抽選。子供たちの人気が、私たちの予想とはまったく違っていたのがちょっと面白かったです。
　そして、最後は、オリジナルのイラストを貼った手作りストライカー６個のプレゼント。Ｎ先生の発案により、欲しいストライカーを使って、決められた位置に置いたコインをポケットに落とせたらそれをもらえる、という決め方にしました。ところがこれが予想外に難しく３巡しても誰も落とせません。そこで改めて１人１人にアドバイスを行い、そのかいあってか、最後には挑戦者６人ともがコインをポケットに落とし、希望のストライカーを手に入れました。

　子供たちのパワーに圧倒された１日でしたが、その一方でこちらもずいぶん楽しませていただきました。またぜひ、このような機会を作って欲しいと願っています。

　最後に、お手伝いいただいた先生方にこの場を借りて厚く御礼を申し上げます。

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