和光鶴川小学校のイベント
 和光鶴川小学校では、アナログゲームを教育の現場で活用しています。このたび縁あって、この学校の先生と知り合うことができました。同校は、東京都町田市鶴川にある私立の小学校です。大正デモクラシーの潮流のなかで産声をあげた伝統を今も受け継いでいる学校で、子どもの個性を尊重したユニークな教育で知られています。緑豊かな鶴川という場所に学舎があることも、建学の精神に沿ったもののようです。

 5月21日(土)の午後、日本キャロム連盟の会員4人が、キャロムのデモンストレーションに和光鶴川小学校を訪れました。出迎えてくださったのは、アナログゲームを積極的に教育の場に取り入れようとしている理科の専任教諭、中井先生です。最近の小学校には、専門分野を受け持つ先生がいらっしゃるそうです。校舎に入ると、どこもきれいに管理されていて、教室と廊下を隔てる壁のないオープンエアの造り。どこかの公立の実験校で、このような学校を見たような気がします。

 会場の理科室の前は、ロビーのように広くなっていました。理科室も明るく広々とした空間です。私が小さいころの理科室は、人体模型があったり、ホルマリン漬けの標本があったりで、子どもには少し怖い空間でした。

 私たちが到着したとき、理科室には、もう彦根のカロムで遊んでいる子どもたちがいました。児童と一緒に参加されたお父さんや、お母さんもいます。先生、児童そして父兄の方々に協力してもらってキャロムボードを設置。そして、先生の号令でキャロム組とカロム組、2つに分かれて、ダブルスの対戦を始めました。会員の4人は、それぞれに教え方も異なっています。ゲームをしながらその中で説明をしていく人、ゲームよりも前にストライカーの打ち方を熱心に指導する人、一緒にゲームに参加しながら説明する人など様々です。

 5年前、彦根カロムのチャンピオンになった松原さんは、子どもたちの人気の的でした。松原さんは、現在、キャロムにおいても日本でトップクラスの実力を持っています。子どもたちは興味津々でたくさんの質問を投げかけてきます。今回のデモンストレーションで、ゲームの戦略をいろいろ学ぶことができたに違いありません。一方、接待キャロムが得意な会長は、一番器用な5年生の男の子に負けました。すると、それを見ていた子どもたちの中から次々と対戦希望者が現れます。少しでも多くの子どもたちと対戦したいので、前半は接待、後半はスピードアップで終了という、暴挙にでるありさまです。

 終了予定の4時になっても、まだまだ子どもたちがキャロムをやめる気配はありません。また、機会があれば訪問してデモンストレーションを行いたいと考えています。次回、会うときまでには、皆、ぐんと上達していることでしょう。

 子どもたちとの交流は、楽しく貴重な時間でした。素晴らしい機会を与えてくださった和光鶴川小学校、中井先生、父兄の皆様に感謝いたします。

    和光鶴川小学校のサイトは、こちら

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