2000年、インドのニューデリーで開催された第3回ワールド・チャンピオンシップ・トーナメントで、初めてカラーのキャロムボードが使用されました。これはインドのボードメーカー、プリサイス社が発表したものです。国際大会でカラーボードが使われたのは、もちろん初めてです。国際大会で使用するのですから、最高級の品質であることに間違いはありません。プレーをするとき以外は、上にアクリルボードをのせてテーブルにする、などというオシャレな使い方もできそうです。また、レストランやティールームに設置しても目を引きそうです。
プリサイス社では以前から盤面が純白のボードを製作しています。これも一種のカラーボードと呼んでいいのかもしれません。この白いボードは、国際キャロム連盟のシャルマ会長(krishan.k.sharma氏)が、チャールズ皇太子に贈ったものとしても知られています。シャルマ会長とチャールズ皇太子がそのボードの上でプレーしている写真は、テレビ朝日系の「ほんパラ」という番組で紹介されましたので、ご覧になった方もおられるでしょう。
2000年にイギリスのルートンで開催された第1回ワールドカップの際に、カラーボードのデモが行われました。ブルー、イエロー、グリーン、ピンク、オレンジのボードが紹介され、JCFではこれを取材してきました。
その後、JCFでは、ワールド・チャンピオンシップ・トーナメントで使われたのと同じブルーのボードを入手、2002年6月20日に開催したキャロム・ミーティングで使ってみました。もちろん、日本では第1号です。国際的にも個人で所有しているのは珍しいと思います。新品のボードで、まだなじんでいないので、使い勝手は、これからの評価を待つことになりますが、国際大会で使われたボードですから、おそらく悪い評価は出ないだろうと考えています。
この珍しいボードを子供達が見逃すはずはありません。撮影をしていたら近所の子どもたちが集まってきました。最初は、遠巻きに、そして段々とボードの近くに。子どもたちは、ボードの盤面や裏まで観察していましたが、直感で、遊び道具であることは分かったようです。そこで、簡単にストライカーの打ち方を教えたところ、一人、二人と手を出し始め、あっという間に占領されてしまいました。
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