第4回ワールドカップのレポート

 第4回ワールドカップは、2014年9月13日〜9月17日までの5日間、モルディブで開催された。今回、モルディブでの開催は決まっていたものの、正式な案内が届いたのが1か月前で、そのため慌ただしい遠征であった。


 12日にモルディブ到着が義務付けられていたので、日本チームはバンコク経由とシンガポール経由の2グループがイブラヒム・ナシル国際空港で合流する。この空港の島からビラ航空のプロペラ機で100Km南にあるアマミギリ島まで移動し、アマミギリの空港からマイクロバスで船着場へ、更に高速ボートに乗り継ぎ、ようやくサンリゾートの船着場に辿り着いた。東京を出発してから乗り継ぎの所要時間を含めて丸1日かかってしまう。モルディブへの直行便がなくなったので、インド洋に浮かぶパラダイスは遠かった。
 サンリゾートの船着場には、すでに他の国のプレーヤーもいる。やがてオリンピックの入場行進のような国名のプラカードと国旗の後に従いリゾートの島に向かって海上の橋の上を行進する。長い橋の上には、ワールドカップの参加国の国旗がインド洋の海風を受けて翻っている。
サンリゾートはモルディブ最大のリゾート島で、その施設や客室数など桁外れに大きな高級リゾートである。


 13日の朝食後にリゾート内の講堂にプレーヤー、役員とアンパイアが集合した。参加国は16か国、このうちモルディブ、インド、スリランカのほか、英国、フランス、カナダなど10か国が定員4人のプレーヤーを派遣している。プレーヤーは70人、役員、アンパイアと同伴家族で合計100人の大規模な大会である。各国ともベストメンバーを揃えているので、ワールドカップへの熱の入れよう分かる。ただ、参加予定だったマレーシアが来ていないのは、残念である。
開会式の始まりかと思ったら、いきなりダブルス戦の組み合わせが発表される。男子は26組の参加でトーナメント戦であるが、インド、スリランカとモルディブはシードのため2回戦からの参戦である。女子は7組でトーナメント戦、インドA組がシードとなっている。

 14日はスイスシステムによるシングルス戦で、唯一の男女混合戦である。1日7,8試合を行う持久戦で、試合後は疲れ果ててしまう。変則的であるが、この日の夜、開会式が行われた。主賓に招かれたモルディブの副大統領の日程上の都合により1日ずれ込んでしまったようだ。

副大統領が試合を見学 第2会場は小会議室

 15日はチーム戦である。これは国別の団体戦で1か国3人のプレーヤーが競うものであるが、日本は男女とも2人なので参加はできない。男子チーム戦は、12か組(国)が4ブロックに分かれリーグ戦を行い、ブロックの上位2組が決勝トーナメントに進む。女子は3組(国)によるリーグ戦である。

 16日はメインのシングルス戦が、チャンピオンの座をかけて行われる。男子の予選は3人と4人のブロックが合計16に分けられ、リーグ戦を行う。各ブロックから上位2人が決勝のトーナメントに進むことができる。女子の予選も3人と4人のブロックが合計4に分けられ、リーグ戦を行い、各ブロックから上位2人が決勝のトーナメントに進むことができる。


 17日は華やかな閉会式で、第4回ワールドカップの日程をすべて終える。
全体を通じて準備不足のため競技の運営上で問題があったが、パラダイスのようなリゾートでの大会は夢のようであった。

リゾート内のプール 日本チームが宿泊したコテージ


                        Photo by C. Higasio

  
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