■取材報告5(お好み焼く......)

 JCF会員の茂木さんは、越谷でお好み焼き屋さんをやっています。ここではマスターと呼ぶことにしましょう。埼玉県、南越谷小学校の校門前に店があることから、校門に因んで「やく門」という名前です。ここまでは、まあ、よくある話かもしれません。
 しかし、この店がほかのお好み焼き屋さんと違うのは、お店でキャロムができること。ボードは、スリランカ製の子供用のボードで、ICF規格のボードより、サイズが二回りくらい小さいものです。ボード面は4ミリ厚のベニヤ板ですが、使い込まれているので、なかなかよく滑ります。コインはほぼ同じくらいのサイズで、ストライカーは2、3ミリの超薄形。ベースラインの手前は親指で打つことができないという古いスリランカ・ルールが、やく門のルールになっています。
 マスターは、今でも現役のサーファーです。かつてはスリランカやインドまで波乗り遠征に出かけたそうです。スリランカに3か月滞在している間、波のない日に子供たちに教えてもらったローカルなキャロムが、やく門のキャロムのベースとなりました。子供の発音が、マスターには「キャラム」と聞こえたようで、やく門では、キャラムという名で通っています。スリランカの子供たちは、ゲームの勝ち負けにお菓子を賭けたりしていたそうですが、日本でも、昔は遊びの勝敗にメンコやビー玉などを賭けていましたから、どこの国も同じなのですね。

 さっそく、ダイヤモンド社のボードで試し打ちをしていただきました。お店の中央には大きな鉄板があることから、カウンターの上にボードをのせます。

 この画像は、実際にゲームをしているものです。小学校2年のお嬢さんは、一流プレーヤー並みの狙いをし、この日、「お父さん、あのコインを落として」と指南します。

 初めて、立ったままゲームをしましたが、全く違った感じです。

 マスターは、小学生のお嬢さんがいるので、子供たちとのコミュニケーションは、お手のものです。子供の目線で話をすることができるので、「やく門のおっちゃん」と呼ばれて、親しまれています。また、マスターは、かなりの策士とお見受けしました。2003年の年明けに開店したお店の看板には、「お好み焼く やく門」と書いてあります。それを見た小学生が、「お好み焼き」の間違いではないかと押し掛け、それ以後、小学生が習い事や塾の行き帰りに顔を見せるようになりました。そんな経緯で、午後は小学生に「キャラム」で遊んでもらっているらしい(?)マスターです。マスターが不在の時は、奥様や小学2年生のお嬢さんが、代わりに打つこともあります。
 そうそう、忘れていました。肝心のお好み焼きの紹介です。何層にも具を重ねる広島風のお好み焼きで、とてもボリュームがあります。丁寧に焼いてくださるので見ているだけでも楽しめます。ビールでも飲みながらゆっくり味わいたいものです。味はもちろん最高でした。おすすめのお店です。 

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