■第6回日韓キャロムトーナメントのレポート
 第6回日韓キャロムトーナメントは、2010年5月29日、韓国・ヨンムンサン(龍門山)の麓にあるコンドミニアムで開催された。ヨンムンサンはソウルの東およそ60Km、キョンギド・ヤンピョングン(京畿道楊平郡)の名山である。その麓の村は、稲作や果樹栽培が盛んで、日本の田舎に良く似た風景が広がっている。
 ヨンムンの村は、近年、リゾート地として注目されている。宿泊施設もいくつかあってソウルからの客を呼んでいる。ソウルから車に分乗してヨンムンサンに向かった。週末の渋滞で少し遅れ、昼近くに会場に到着した。



 試合会場はコンドミニアムの会議室。設置されていたボードは、JCFでは使用していないメーカーのものである。滑りも反射も違うので注意が必要だ。

 今回の日韓戦では、シングルスとダブルスが行われた。エントリーは事前に両チームとも済んでおり、組合せもすでに決まっていた。シングルスは各チーム5人、対戦数は4ゲーム。今回は、時間を有効に使うため、インドのジュニア大会で試行されているシステム、試合時間30分、13点先取で勝ちというルールで行われた。
 これは、先行逃げ切り型のプレーヤーが圧倒的に有利。追い込み型は苦しいゲーム展開を強いられる。
 相手国のプレーヤーすべてと対戦するわけではないので、組み合わせの有利不利が多少出てくるがそれは仕方がない。シングルスの成績は、日本が12勝、韓国が8勝であった。


 ダブルスは両国、両国で2チームずつエントリー。ルールはシングルスと同じである。日本は毎週のキャロム・デーでダブルスをよく練習しているので、こちらは比較的慣れている。ダブルスの組み合わせを想定して練習してきたので、プレーヤーの息も合っている。しかし、慣れないボードに多少戸惑い、結局、ダブルスは、日本1勝、韓国3勝という成績であった。
 日本は1名が日韓戦初出場だったが、初出場なりに結果を残し、今後の自信につながったのではないだろうか。


【番外:ランチ】
 3台の車に分乗して、コンドミニアムから少し戻った川沿いの民家風レストランに行った。農家が庭先でリゾート客に食事を提供しているような、知る人ぞ知る鶏料理の店である。
 料理はタッカルビとタッカンマリ。タッカルビは日本でも知られている唐辛子たっぷりの鶏鍋。タッカンマリはサムゲタンに似ているが、ヒナ鶏ではなく大きいものが2羽分も入ったスープ鍋。薬草のほか内臓まで一緒に煮込んである。とちらも放し飼いの鶏を使っているため肉質は堅めであるが、鶏肉本来の味があって実に美味しい。川のせせらぎを聞き、田圃を眺めながらの優雅なランチのひとときであった。


【番外:ディナー】
 コンドミニアムの食堂で開かれた、懇親会を兼ねたディナータイム。焼き肉食べ放題&飲み放題という楽しい企画だ。コンドミニアムのスタッフが、食堂外のテラスで焼いたサムギョプサルなどをどんどん食卓に運んでくる。さすがに本場の焼き肉、おいしい。



【番外:二次会】
 夕食が終わってから、散歩したりシャワーを浴びたりしてくつろいだ。しばらくして客室の2号室に集まるようにお誘いがあり、みんなが部屋で車座になった。真ん中に、ビールや焼酎、つまみやお菓子を置き、また酒宴の始まりだ。
 指名されて順番に歌を唄い、韓国の歌と日本の歌で盛り上がる。それが終わるとテンポの速いゲームが始まり夜遅くまで楽しんだ。



【番外:ハイキング】
 翌30日の朝は、ヨンムンサンへ日韓両チームでハイキングに行った。山の中腹にある名刹「龍門寺」まで片道20分ほど。韓国のハイカーが大勢歩いている。龍門寺には幹の周囲が14mもある有名なイチョウの木がある。この木をバックに記念写真を撮るのが定番らしい。寺から下りる途中の茶店で草餅をついていたので、韓国スタイルの餅つきを体験した。日本の餅のように強くつく訳ではなく、かなり柔らかい草餅だ。韓国チームの人たちが、その間にマッコリと銀杏を用意してくれて、朝から石を囲んでの酒盛りとなった。



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