こすきた祭り初日の8月26日(金)、会場の「COS下北沢」に車椅子でキャロムをしている女性がいました。私が着いたときは、すでに全部のボードが満員で、しばらくはゲームを観戦していましたが、一区切りがついたので、ダブルスに参加して車椅子の女性とペアを組みました。その方は矢崎さんというお名前で、とても前向きな方でした。一生懸命にルールを覚え、楽しくゲームをしているのが印象的でした。
会期中、8月29日(月)の夜だけは、他のイベントが組まれ、キャロムはお休みでした。ところが、翌日、聞いてみると、そのイベントが終わったあと、関係者でキャロムをしようということになったようです。矢崎さんもヘルパーの方と一緒にイベントに参加していたので、さっそくキャロムに加わりました。そして「見ています」と固辞していたヘルパーの方を無理矢理誘い、「面白い。明日はカレシを連れて参加します」と言わせるまでにハマらせてしまったのだとか。
知人に「車椅子ダーツ」の普及活動をしている人がいます。彼の経営するスポーツダーツ場はバリアフリーで、ダーツボードの高さを車椅子の高さに合わせて変えられるようになっています。その彼が、以前「キャロムこそ車椅子に相応しいスポーツゲームだ」と言っていたのを思い出しました。そこで、矢崎さんにお願いして、車椅子とボードの高さの関係、車椅子停止位置などを教えていただきました。実際には、少しルールを簡略化したり、ヘルパーの方とペアを組んだりする必要があるかもしれませんが、車椅子キャロム実現の可能性を確信しました。
矢崎さんは、「キャロムのことをブログで紹介する」とおっしゃっていましたが、会員制のブログなので残念ながら拝見することができません。どんなふうに書いてくださったのでしょうか。
JCF(日本キャロム連盟)は組織力もファンドもないので、車椅子キャロムを普及させるには時間がかかりそうです。ヘルパーの方の協力を得なければならないなど難しい課題もありますが、矢崎さんを軸に小さな輪を広げて行きたいと夢を描いています。
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